X-TRAIL T32 車購入までのはなし

車購入までの思考を備忘録としてまとめる。
ちなみにこのエントリーは、自分がどのような思考経路を辿って車を買ったかを記録する備忘録であり、自分以外が読むことを想定していない。

車に関する基本的な考えは以下のとおり。
車にのること自体が不経済だ。車の本体価格、税金、ガソリン代、あげたらキリがない。
車を買い換えることも不経済だ。少なくとも買い替えごとに自動車取得税、重量税、他諸費用がかかる。更に自分の場合は年間走行距離が2万キロ以上で、10年で20万キロ近く走行してしまう。走行距離が価格に大きく影響する中古車市場では、下取りで高値買取りも期待できない。
したがって1台の車を長く乗ることが最良と考えている。特に大きな故障、事故などなければ、10年、20万キロまで乗ろうと思っている。
実際、シルビアを買うときは10年20万キロを想定していたので、状態の良い物を選んだ。現場では7年間で14万キロ(ODOメーターで18万キロ)まで走行している。

しかし、例外がある。それはライフスタイルの変化だ。今回買い換えを決断した理由だ。
シルビアを購入した時は、どちらかと言うとインドア派で、家にいることが多かった。そんな中で「カッコイイ車に乗りたい!」という意識が先行してシルビアを選んだ。小学校のころから憧れていた車なので、今もこの選択は間違えていないと思っている。
しかし、最近はライフスタイルが大きく変化している。就職したころから、スポーツ(ロードバイク、スキー、登山、バーベキュ)をするようになり、知人を乗せて遠出をする機会も増えた。そうなるとシルビアは使いづらい。非車好きにはウルサイだけのエンジン音と、苦痛でしか無いゴツゴツとした乗り心地。狭い車内。乗らない荷物。なんとか乗り続けて初年度登録から14年目まで頑張ろうと思っていたが、さすがにもう限界である。(今思えば今年2月の13年目の車検の時に買い替えておけばよかったと、多少後悔している。ちょうど消費増税のタイミングでもあったし、、、でもあのタイミングでの買い替えは、全く考えていなかった。)
ライフスタイルの変化以外にも買い替えを決断した理由はある。
シルビアは初年度登録から13年が経過していて、内装やその他様々な部分にガタが来ている。それにシルビアといかにも”走り屋”という車のイメージも嫌になっていた。
とまぁ〜そういうことで買い替えを決断した。逆に、なぜ今のタイミングかというと、スキーシーズン前に買えば、スキー場に行けるということと、9月は上期の決算時期なので、値引きに少し上乗せできるのではないかという、微かな期待からである。


車種選定
予算は200〜250万円で、上記の通りアウトドアに使える車が欲しい。
この条件に当てはまるのは、X-TRAILCX-5インプレッサスポーツと言ったところだろうか。
他にも検討したのは、AQUA、プリウスα、WISH、MINI、アテンザアクセラ、セレナ、ボクシー
年間走行距離が長いのでハイブリッド車を検討したが、バッテリーやその他ハイブリッド特有の装備が長い年月持つか不安なのと、そもとそもハイブリット車は、普通の車では使わないレアアースや、半導体を大量に使っているので、そもそもエコな車とは思っていない。製造から廃棄するまでをトータルした場合、逆に環境負荷を与えている可能性すらある。この議論は本筋と違うのでここまでとする。ハイブリット車は従って除外。
WISHや、セレナ、ボクシーもイメージはファミリーカーなので、除外(ミニバンはロードバイクを分解せずに、そのまま載せられる事に魅力を感じていたが、それだけのためにミニバンを買うのはどうかと思った。ミニバンは走行性能、乗り心地も劣る)
アテンザアクセラは、ディーゼルで低燃費、軽油もガソリンに比べ安価、また、ディーゼル特有の低回転トルクは魅力的だったが、車両本体価格だけで予算オーバーなので除外。(想定されうる走行距離が長いので、燃料代だけで価格差も回収できるが、途中で事故、盗難に合う可能性もある。差額を回収するまでは、リスクを背負い込むだけなのでやめた。)
MINIは、ドイツ車特有のドッシリとした足回り。個性的なエクステリアとインテリア、とても魅力的な車ではあったが、アウトドア向きとは言いづらく除外した。アウトドアに使うという条件がなければ、多分買っていたと思う。単純に運転していて楽しいく、所有欲を満たされるのはミニだ。

さて、本気で検討した、X-TRAILCX-5インプレッサスポーツの3車種に話を移す。
まず最初にインプレッサスポーツ。発売当初はアイサイトが非常に魅力的な装備ではあったが、今となっては他メーカーも同様の装備を搭載している。従ってここでは優位性が無い(唯一の違いは全車速追従クルーズコントロール程度)。スバルのフルタイム4WDも魅力的ではあるが、年に2〜3回しか雪が降らない地域に住んでいる上、スキー場にいくにしても、ほとんどは除雪されているのでFFにちゃんとしたスタッドレスタイヤを履かせれば、問題なく雪上を走行できると思う。従ってインプレッサスポーツは除外
CX-5は、上記のとおりディーゼルのメリットが魅力的な車である。しかし、いまいちバランスの悪いエクステイリア、X-TRAILと比べると2段階ほど落ちる内装。ゴチャゴチャとした、メータ周り。どうにも毎日1時間以上×10年も乗る気にはならない。ここは好みや感性の問題になるのだが、CX-5はどうも好きになれなかった。

で、決めたのはX-TRAILである。
走行性能(ゴチャゴチャとついている電子制御も含む)、広い後席、広い荷室、燃費。総合的に見て一番まとまっている印象だった。それに日産のパンフレットは良く出来ていて、最初のページの方は悪路の走破性、そしてページをめくっていくと、スキーや登山、マリンスポーツと、具体的な使用シーン、最後に電子制御、装備関係の説明という構成で作られている。これを読むと、日産がターゲットとしているユーザー層に自分がドンピシャな印象を受けた。
でも、最終的な決め手は、インテリア、エクステリアが気に入ったということだ。
1つ前のX-TRAILに比べて、ゴツゴツとしたイメージを一新。曲線で滑らかなボディーラインとなった。嫌う人もいるが、自分はムラーノ的なデザインに惹かれた。

以上が、車種選定までの思考の流れである。
次回は、X-TRAILのグレード設定、オプション選択のことを書こうと思う。