HP ProLiant DL320e Gen8サーバーにScientific LinuxをRAID構成でインストールする。

HPサーバーにLinuxをインストールします。今回は業務サーバーなのでRAID1でHDDをミラーリングします。


ドキュメント

購入したHP ProLiant DL320e Gen8には、 Dynamic Smart Array B120iというRAIDコントローラがマザーボードに実装されています。従って
HP Dynamic SmartアレイRAIDコントローラー ユーザー ガイド
http://h50146.www5.hp.com/lib/products/servers/proliant/manuals/678154-191_ja.pdf
を参照しながらセットアップしていきます。
Scientific Linuxをインストールするので、Red Hat Enterprise Linuxの項目を参照しながら作業します。


コントローラの有効化

BOOT中に［F9］キーを押してBIOS（HP的にはRBSUI）を立ち上げます。
[システム オプション]>[SATAコントローラーオプション]>[内蔵SATA設定]>[ダイナミックHP Smart アレイB120i RAIDサポートを有効]の順に選択し 、RAIDコントローラを有効にします。



論理ボリュームの作成

再起動後、再びBOOT中に［F5］キーを押してACU（Array Configuration Utility)を立ち上げます。途中なんか聞かれて、適当にcontinueすると、再起動してGUIが立ち上がります。
GUIに従って、論理ボリュームを作成します。



Linuxのインストール

ここからインストール用DVDをつかって、いつものインストール作業です。しかし、インストール時にRAIDコントローラのドライバーが無いため、普通にインストールすると、物理ドライブが見えてしまいRAID構成でインストールができません。論理ドライブを認識させるため、ドライバーが必要となります。


ドライバーは以下から入手可能です。
HPサポートセンサーの
HP Dynamic Smart Arrayコントローラのドライバー、ソフトウェア、ファームウェア
HP Dynamic Smart Array B120iコントローラ
http://h20566.www2.hp.com/portal/site/hpsc/template.PAGE/public/psi/swdDetails/?sp4ts.oid=5293151&spf_p.tpst=swdMain&spf_p.prp_swdMain=wsrp-navigationalState%3Didx%253D%257CswItem%253DMTX_9aa84c9100f34106874ecf1457%257CswEnvOID%253D4103%257CitemLocale%253D%257CswLang%253D%257Cmode%253D%257Caction%253DdriverDocument&javax.portlet.begCacheTok=com.vignette.cachetoken&javax.portlet.endCacheTok=com.vignette.cachetoken
RECOMMENDED * HP Dynamic SmartアレイSATA RAIDコントローラードライバー for Red Hat Enterprise Linux 6（AMD64/EM64T） (複数パーツダウンロード)
から、５個のファイルをダウンロードします。

  • dd.img
  • dd-2.img
  • hpvsa-1.2.8-160.rhel6u1.x86_64.dd
  • hpvsa-1.2.8-160.rhel6u2.x86_64.dd
  • hpvsa-1.2.8-160.rhel6u3.x86_64.dd

これをUSBメモリに入れて、サーバーに刺します。USBメモリはFAT32でフォーマットしておきました。
（なぜ５個あるのかよくわかりません。詳しいひと教えてください。）




インストール時にドライバーを読み込ませる

インストールDVDからBOOTして、インストールメニューが出たら［Tab］キーを押して起動パラメータを入力します。
linux dd blacklist=ahci
あとは、「ドライバーを読み込むか？」と聞かれるので、「YES」と答え、USBの中身から先ほどのドライバーを選択、読み込ませます。

ここでは、hpvsa-1.2.8-160.rhel6u1.x86_64.ddだけ読み込ませます。dd.imgやdd−2.imgを読み込ませるとエラーがでてしまい、他のhpvsaを読み込ませると、インストールパッケージの依存関係の確認で、kmod- hpvsa-1.2.12-110.rhel6u6.x86_64.rpmが無いと警告が出ます。それを無視してインストールすると、an unhandled exception has occurred. this is most likely a bugと言われてインストールが止まります。ここで何日も潰してしまったので要注意です。


あとは、普通にインストールすれば完了です。
インストールする途中、インストールするボリュームがHP LOGICAL VOLUMEになっていればRAID構成がちゃんと適用されています。

HPのユーティリティインストールに続きます。


【参考】
HP ProLiant Gen8サーバーにCentOS6.4(64bit)を入れる
http://www.seeds-std.co.jp/seedsblog/1205.html