PlanAheadのセミナーに行ってきた。

モチベーション

今年の春にリリースされるISE14では、今まで長年使われてきた統合開発環境であるProjectNavigatorから脱却して、このPlanAheadが統合開発環境として主に使われるようになる。
自分でチュートリアルをすすめるのもいいが、このセミナーがキャンペーンで無料で受講可能だったことから参加することとした。



PlanAheadとProjectNavigatorの比較

性能 ProjectNavigator PlanAhead
合成からビットファイルまでのサポート
デザインソース無しでI/Oのプランニング
実装されたデザインの開始 -
CoreGeneratorの統合
EDK,SystemGeneratorの統合 モジュールネットリストを追加できる
シミュレーション
完全に統合された、高度なデザインの解析 -
回路図の表示 RTLのみ
ChipScopeの統合

またサードベンダー製の合成ツールは使用できない。使えるのはXilinxのXTSのみ。



PlanAheadの印象

スタティックタイミング予測をヒストグラム出力。リソースの使用率のグラフ表示。デザイン階層表示など
様々なデザインの解析をグラフィカルに行うことができる。
複数の制約ファイルを管理できるのもいい、私が扱っている開発案件は3種類のボードがあり、Project管理がしやすくなる。
ProjectNavigatorでも複数の制約ファイルが管理できます。



まとめ

細かいところの作りこみが済んでいないが、十分実用に耐えるレベルまで来ていると思う。
ただ、新しいツールには使いこなすための学習期間が必要なので、なかなか一歩が踏み出せない。
また、ISE14からProjectNavigatorが使えなくなるわけではないので、差し迫った問題でもない。



自分の場合

ISE14からPlanAhead移行していこうと思う。
強化されたデザインの解析ツールや、制約ファイルの管理機能など今後回路規模が大きくなるに連れて有効になる機能が多いからである。
単に新しいもの好きということも影響していると思う。