テクトロニクスDMM4040/DMM4050シリーズとLabVIEW Signal Express Tektronix Editionを使ったデータのロギング

ここではテクトロニクスDMM4050ディジタルマルチメータとLabVIEW Signal Express Tektronix Editionを使ったデータのロギングの方法を説明する。


マルチメータの設定

PCとマルチメータの通信はRS-232Cで行う。ケーブルは付属のDSUB 9pin→USBケーブルを使用する。
デフォルトの設定ではIEEE488(GPIB)となっているので、これをRS-232Cに切り替える。
前面パネルのINSTR SETUPキーを押して、PORT IFファンクションキーを押す。
するとRS-232CとIEEE488、LANの3つの選択肢が出てくるので、SELECT PORTを押して
RS-232Cに切り替える。


ソフトウエアのインストール

付属のLabVIEW Signal Express Tektronix Edition CD-Rを使用して、ソフトをインストールする。
ただし、DMM4040/DMM4050シリーズ用のモジュールは含まれていないので、別途DMM4040 and DMM4050 Degital Multimeter Documentation and Conectivity Files Browser CDを使用し通信モジュールをインストールする。場所はCDのlanunchリストの中の、器機の接続に関する情報Signal Express LabVIEW Stepインストーラーフォルダを開く。
Tek DMM 4040_4050フルだのsetup.exeを使用しインストールする。


ソフトウエアの設定

まずディバイスマネージャーを開いて、接続したシリアルポートのポート番号を確認する。
ツリーのポート(COMとLPT)から確認できる。
その後、インストールしたLabVIEW Signal Expressを起動する。
メニューバーのAdd Step->Tektronix->Acquire Signals->Tek DMM4040/4050を選択する。
そうするとStep Setupが表示されるので、下のキャプチャーの様に設定する。
ここでResource Nameは先ほど確認したシリアルポートのポート番号を選択する。

これで設定は終了である。メニューバーのRun,Run Onceをクリックして、上のキャプチャーの様にマルチメータの値が表示されれば通信成功である。


データのロギング

Data Viewタブを選択してDisplayを表示させる。
左側メニューのScalar Measurementをドラッグすると、その値のDisplayが表示される。
この状態でRunさせると下の様になる。

データを取った後、メニューバーData View->Export toを選択すると、Excelにエクスポートできる。
メニューのRecordを使うと、LabVIEWにデータが記録できる。
この場合、後から読み出してExcelにエクスポートさせることが出来る。


参考資料

Tektronix:DMM4020,DMM4040,and DMM4050 Connectivity Installation Manual
Tektronix:DMM4040 and DMM4050 Digital Multimeter Programmer Manual
Tektronix:DMM4040 and DMM4050 Digital Multimeter ユーザーズ・マニュアル